居心地のいい空間をつくるために
家と庭、同時プランニング

~ウチ+ソト+ニワ Total Design~

庭の光の専門家

史上初4度目の選出!
大手ガーデニングメーカーTAKASHO「今月のスポットライト」

過去受賞作品

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近年受賞作品

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Approach(アプローチ)

道路から玄関までの敷地内のスペースを「アプローチ」と呼びます。

家に訪れたお客様が最初に目にし、家の印象を決めるといってもよいこのアプローチを質の高いものにしてみましょう。

「アプローチ」の位置を設定する際に「見通し」を考慮しなくてはいけません。
「アプローチ」を歩いた時、奥を垣間見せることにより「向こうに何があるのだろう」と期待させるような空間づくりが大切です。また玄関ドアを開けた時に道路から家の中が見えない工夫も大切です。

アプローチの基本的なとり方

玄関までの距離に余裕がない場合でも下記のように玄関までの間にクッションスペースを作る工夫をしましょう。 見通しが遮られるとともに景色に変化が生まれ空間に奥行き感が生まれます。 ※アプローチの入り口と玄関を正対させない工夫が必要。

図1 アプローチをクランクさせる

図1 アプローチをクランクさせる

図2 アプローチをななめにする

図2 アプローチをななめにする

図3 アプローチを曲線にする

図3 アプローチを曲線にする

図4 アプローチを大きくクランクさせる

図4 アプローチを大きくクランクさせる

こんな時どうする

玄関まで直線的なアプローチしか取れない場合

玄関の正面にアプローチを直線的にしかとれない場合、玄関までの奥行きが単調に見えたり、実際の距離以上に短く感じられたりすることが多くなります。
また、アプローチの入口に立っただけで、玄関ドアの開閉や玄関の中まで見通せてしまうといったことも考えられます。
このような場合はアプローチ空間に奥行きとゆとりを感じさせる工夫が必要です。

・道路と直角に門を設置 
 ※アプローチの距離を確保
 ※単調さや直線をさける 

道路と直角に門を設置

庭の一部がアプローチとなっている場合、光や視線を完全に遮らないスリットフェンス等で庭との間を仕切ると、奥行き感が生まれ落ち着いた雰囲気をつくることができます。また庭に面した掃出し窓が見える場合は、このフェンスを目隠しになるよう位置・高さ・角度等を工夫し、より美しい空間の演出を心掛けましょう。
さらに、樹木などのグリーンをいれると直線的な印象が薄れ、やわらかな動きのある空間をつくることができます。
樹木には、フォーカルポイント(視線のポイント)となり玄関ドアへ視線を集中させない効果もあります。

敷地が狭く、アプローチと駐車場それぞれ独立して取れない場合

敷地面積の都合でアプローチと駐車場がそれぞれ取れず一体になってしまう場合でも空車時の床デザイン次第で魅力的な空間をつくることができます。

アプローチの正面に大きな窓がある場合

日当たりの良い南向きに設けた大きな窓が魅力の開放的な建物も、アプローチや道路から室内が丸見えでは落ち着きません。
だからといって、視線を遮るために高い塀を立ててしまっては、圧迫感が出たり、日当たりが悪くなったりしてしまいます。
こうした場合目隠しとなる塀の高さやデザイン、窓からの距離などの工夫が大切です。

小さな塀でもアクセントウォールと呼ばれるデザイン性の高いものならフォーカルポイントとなり室内から視線をそらすことができますし、窓に近すぎない所に設置すれば、室内の日当たりや風通しを妨げることもありません。
種類や高さの違う樹木をうまく配置することでも同様の効果が得られ、落ち着いた雰囲気を演出できます。

距離が短く高低差がある場合

玄関までの距離が短くさらに段数の多い階段が必要な場合、一見演出が難しそうなアプローチですが、逆に特長をうまく活かす工夫をすれば、魅力ある空間をつくることができます。

玄関の正面にある階段をL字型にすると省スペースでも可能なため、単調になりがちな玄関までの動線にアクセントをつけることができます。

また、階段をL字型にしたことで新たに玄関前にできるスペースを利用して、ポストを設置したり植栽を設けたり、階段の蹴上部に照明をいれたり浮遊感のあるデザインにしたりと個性あるアレンジを楽しむこともできます。

ここでアプローチの寸法の基準をご説明いたします。


一人で歩く 700mm

傘をさして歩く
1200mm H2200mm


子どもをつれて歩く 1200mm

自転車を押す 900mm

松葉杖で歩く 1200mm

車いすで移動 900mm

アプローチは植栽や照明等のアレンジを加えるだけでも表情を大きく変え、室内の快適さもアップさせてくれます。
「GREEN」のページ「LIGHT」のページも参考にして華やかで魅力的なアプローチを作りましょう。

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